火災報知器は水蒸気に反応する?取り付けられない場所を解説
2022年07月01日
火災報知器にはいくつかの種類がありますが、湯気などの蒸気に反応してしまうことはあるのでしょうか?
このような疑問をお持ちの方は少なくないはず。
今回は火災報知器が蒸気に反応してしまうのか?他にも取り付けられない場所はあるのかについて解説いたします。
火災報知器は蒸気に反応する?
火災報知器は種類によって何に反応するのかが異なります。
火災報知器の種類や違いについては過去の記事で詳しく解説していますので、よろしければご確認ください。
ここでは、火災報知器の種類ごとにご紹介いたします。
①定温式スポット型熱感知器
熱感知器の一種の定温式スポット型感知器は湯気などの蒸気が出やすい浴室前の脱衣室や台所によく設置されている感知器です。
このタイプは70度以上の温度を感知することで発報します。
そのため、すぐ近くでお湯を沸かしたりしない限りは反応しないのです。
②差動式スポット型熱感知器
差動式スポット型熱感知器も熱感知器の一種です。
温度差で反応しますので、寒い部屋を暖房器具などで急激に温めることで発報してしまう場合があります。
蒸気だけであれば反応しませんので、定温式スポット型熱感知器と同様すぐ近くでお湯を沸かしたりしない限りは反応しません。
③光電式スポット型煙感知器
光電式スポット型煙感知器は煙感知器の一種で、光により発報するタイプの感知器です。
しかし、視界が遮られるほどの煙でない限り反応しないよう作られているので、調理中の湯気やタバコの煙程度であれば問題ありません。
しかし、製品や劣化度合いによっては誤作動を起こしてしまう場合もありますので、感知器のなかでは蒸気で誤作動を起こしてしまう可能性が高いと言えます。
そのような場合はアパートやマンションなど賃貸の管理会社や消防設備士のいる業者に相談しましょう。
火災報知器を設置できない場所とは?
では、火災報知器を設置できない場所はどのような場所なのでしょうか。
感知器の種類別に解説いたします。
①熱感知器
熱感知器を設置できない場所は以下の3点です。
- 暖房器具の近く
- 倉庫など温度が上がりやすい場所
- 使用周囲温度が40℃以上の場所
熱感知器は温度差や一定の温度に達した時に反応するタイプの感知器ですので、元々温度が高い場所や温度差が激しい場所に設置すると誤作動を起こしやすくなってしまいます。
②煙感知器
煙感知器を設置できない場所は以下の3点です。
- タンスなど背の高い家具の真上
- 火災以外の煙や蒸気がかかりやすいところ
- 換気扇の近く
煙感知器は煙による光度の低下を感知していますので、煙が集まりづらかったり、湯気や火災以外の煙がかかりやすい場所に設置してしまうと誤作動を起こしやすくなります。
③どちらも設置できない場所
熱感知器、煙感知器のどちらも適さない場所は以下の4点です。
- 照明器具の真上
- 周辺温度が0度以下、または40度以上の場所
- 屋外
- 水滴や水がかかる場所
これらの場所は煙が遮られたり、逃げやすく反応しなかったり、少しの温度差で反応してしまうなど、誤作動や火災でも反応しない状態になりやすい場所です。
せっかく感知器を設置していても誤作動ばかりだと日常生活に支障が出ますし、火災で反応しなければ意味がありません。
適切な場所に設置して、火災が起こってしまった場合はすぐに逃げ、119番通報できるようにしましょう。
火災報知器の誤作動は消防テックにご相談ください!
消防テックでは火災報知器の点検や交換も行っております。
感知器の不具合の原因はホコリなどの汚れや結露など、故障以外が原因の場合もあります。
誤作動を起こさないためにも定期点検は忘れずに実施しましょう。
現在誤作動でお困りの方はこちらの記事もご覧ください。
なお、賃貸の方はまずは管理会社に相談してみてください。
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