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火災報知器がうるさい!感知器が誤作動を起こす3大原因と対処法を解説

2022年04月20日

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皆さんは感知器が鳴っている場面に遭遇したことはありますか?

 

火災警報器は、名前の通り火災の熱や煙を感知して皆さんに避難をうながすために警報を発する装置ですが、残念ながら誤作動を起こすこともあります。

 

消防テックにも、事務所やマンション、飲食店の方から「誤作動で感知器が鳴り響いてしまい困っている」というお問合せをいただくことが多々あります。

 

今回は、火災報知器が誤作動を起こす原因と、誤作動を起こした際の対処法についてお伝えします。誤作動を止めるために大元の接続を切ってしまっては、火災が発生したときに作動せず、知らないうちに火が燃え広がってしまい大変危険です。


誤作動を起こす感知器は、すみやかに原因を突き止め1日も早く改善しましょう!


この記事では、


  •  火災報知器が誤作動する主な原因
  • 誤作動した場合の対処法
  • 誤作動を起こさないための点検について


を解説しております。


<お急ぎの方は消防テックのお問い合わせまで!>



感知器が誤作動を起こす3大原因と対処法!

感知器

感知器の誤作動にはさまざまな原因がありますが、今回は特に多い3つの原因とその対処法をご紹介します!

1.    エアコンによる急激な温度上昇による誤作動

冬場に多いのがエアコンやストーブからの温風で差動式の感知器が室温の急上昇を感知して起こる誤作動です。
「差動式感知器」は室内の温度が短期間に急上昇すると作動しますが、エアコンの設定温度が高すぎるために室温が急上昇し、感知器が作動する場合があるのです。

また、エアコンと感知器の位置が近すぎるために誤作動が起こる場合もあります。

原因は、エアコンからの送風でチリやホコリが舞い上がって煙感知器の内部に入りこんだり、エアコンからの冷風が感知器に直接当たって感知器内部が結露したりするためです。
このように、感知器とエアコンの位置が近すぎると誤作動の原因になるので、消防法では、感知器はエアコンから1.5m以上離れた位置に設けることと定められています。

対処法としては

・部屋が温まるまでエアコンのルーバーを下に向ける
・感知器の真下でストーブを使わない
・感知器の設置位置を変える
・感知器を差動式から定温式へ交換する(所轄消防の許可が必要)

などが挙げられます。

2.    雨漏りや結露による誤作動

感知器の内部に水が入ったり、感知器内部が結露することでも誤作動の原因になります。

したがって、雨が続いて湿度が高い梅雨の時期には、結露が原因の誤作動がよく発生します。

 

熱感知器の場合、水は電気を通す性質があるので、感知器内部に溜まった水がプラスとマイナスの接点に触れて電気を通し、電気的に感知器が作動したのと同じ状態を作ってしまいます。

また、水分で接点部分が錆びて誤作動を起こすこともあります。

 

煙感知器の場合でも内部に溜まった水滴や水蒸気のほか、タバコの煙や調理の煙などでも誤作動を起こしてしまいます。

これは煙感知器の作動原因である「光の乱反射」を起こすため、煙ではないのに反応してしまうためです。

 

他にも水が原因の誤作動は、上の階からの水漏れが原因で起こることもあります。

 

対処法としては


・煙感知器を設置する場合は「防雨型」を採用する。

(湿度が高い場所、湯気や水滴が直接かかるような場所には煙感知器は設置しないのが原則です)

・浸水したり結露した感知器でも内部が乾燥すればそのまま使用できますが、誤作動を度々起こすなら交換をする。


などが挙げられます。


3.    経年劣化による誤作動

感知器は老朽化により正しく機能しなくなることもあります。


差動式の感知器には「リーク孔」という穴が開いています。

これは緩やかな温度上昇の場合に感知器が誤作動しないよう、空気を逃がすための穴です。

しかし、リーク孔にほこりや垢などの詰まりにより目詰まりすると、感知器を誤作動させる原因となります。


火災でもないのに誤作動する場合もありますが、それより恐ろしいのは火災の際に正しく感知しなくなることです。


煙感知器は10年、熱感知器は15年が更新の目安とされています。

新しい感知器に交換して対処しましょう。


誤作動してしまった時の止め方は?

感知器が誤作動してしまった際、そのままにするわけにはいきません。
実際にどのように止めるのかご存知でしょうか、原因ごとに解説いたします。

3大原因が発生し誤作動を起こした場合

感知器の多くには停止ボタン、または引きヒモがついています。
基本的には停止ボタンを押すか、引きヒモを引くかの対応で止まるはずです。

しかし、機種によってはボタンを長押ししたり、特殊な止め方をしなければならない場合があるため、事前に説明書を確認しておくようにしましょう。

また、停止ボタンや引きヒモを引いても約5分間しか止まりません。
その間に、掃除機でホコリを吸い取ったり、換気をして煙を逃がしたり、温度調整をするなどの対策を行わないと繰り返し警報がなってしまいますので、注意しましょう。

電池切れが原因で何をしても警報が止まらない場合

感知器の誤作動といっても、実はご紹介した3つの原因以外で警報のような音が鳴ることがあります。
それはどんな時かというと、「電池が切れてしまった時」です。

感知器の寿命は約10年です。
電池が切れるときに警報を鳴らすという機種も多くございますので、何をしても警報が止まらないという場合は電池交換をしましょう。


感知器は定期的な点検が必要!

感知器は消防法により半年に1度、点検が必要な設備となっています。
住宅用以外の感知器は、基本的に資格保持者でなければ点検が出来ません。
(※一部、建物の責任者自ら点検できる場合もあります。)

事務所やマンション、飲食店で感知器を設置されている場合は、いざという時にきちんと作動するよう定期的な点検を怠らないようにしましょう!

感知器の点検・設置工事は消防テックまで!

いかがでしたでしょうか?
感知器が誤作動を起こしてしまう原因とその対処法について理解は深まりましたか?

突然の警報音に驚きながらも誤作動が繰り返されると、火災警報器を信じなくなってしまいます。
イソップ物語でもあるオオカミ少年状態になると火災と非火災の区別が出来ず、実際の火災時に被害を拡大してしまう可能性があります。

誤作動を起こしてしまう感知器は原因を突き止め早急に改善しましょう!

<感知器の点検・交換工事は消防テックまで!>