マンションの消防設備点検は義務?何をチェックしてる?
2020年12月23日
みなさんはご自宅のマンションの消防設備点検に立ち会ったことはありますか?
マンションなどの集合住宅では、火災に備えて様々な種類の消防設備が設置されています。
これらの設備は単純に設置されているだけでは意味がなく、火災の際に正常に稼働することが大切です。
故障やトラブルを防止するため、定期的に消防設備点検を実施しています。
今回のコラムでは
「マンションの消防点検では具体的に何を点検しているの?」
「点検は義務なの?」 といった疑問について詳しくご紹介します。
マンションで点検が必要な消防設備とは
火災が発生した場合に備え、マンション内には消防設備の設置が義務付けられています。
建物の規模によって異なりますが、マンションに設置されている設備は下記の通りです。
自動火災報知設備
消火器
屋内消火栓
避難器具
非常ベル
スプリンクラー
誘導灯
マンションの消防点検では、こういった設備が確実に作動するかどうかを確かめるために行われています。
消防法では、設備の設置に加えて維持管理と、管轄する消防署長への報告が義務付けられているため、
マンションなどの集合住宅では消防設備点検を欠かすことはできません。
居室内の点検は、ここをチェックする!
では、消防設備点検ではお部屋の中のどこをみるのでしょうか?
大きく分けると、キッチンや各お部屋の天井に設置されている報知器の作動確認、
ベランダに避難ハシゴがあるお部屋はハシゴの動作確認をします。
火災報知器
自動火災報知設備は、居室内の天井に感知器、管理人室などに受信機が設置されており、感知器が煙や熱を感知すると、管理人室で異常箇所が表示されると共に、館内に警報が鳴る仕組みです。
点検の流れとしては、 熱源が入っている装置を棒の先に取り付け、天井の報知機に押し当てることで火災報知機を発報させます。
このとき、管理員室には別の作業員が待機しており、無線機や携帯電話で連絡を取り合いながら、感知器が正常に作動するか・受信機が問題なく受信できるか・警報が正常に鳴るかどうかをチェックします。
お部屋の間取りによって感知器の数や位置が異なります。押し入れの中に感知器がある場合もあり、居住者の方も「点検で初めて知った」ということもありましたので、
ご自宅のどこに感知器があるのかを事前に把握しておくとよいですね。
避難はしご
バルコニーに設置されている避難はしごも点検の対象です。
避難はしごのフタは上下で連動しており、上階でフタを開けると下階でも開く構造になっています。
奥にある赤いレバーを操作するとはしごが一気に下がります。
問題ないことが確認されれば手前のハンドルをはしごに設置し、ハンドルを回転させてはしごを収納します。
消防設備点検は義務?
ワンルームのお部屋が多いマンションでは居住者の方が外出していたり、仕事で留守にしてしまって消防設備点検の入室点検の実施率が低い傾向にあります。
点検を受けなかったからといって罰せられるということはありません。
しかし入室点検を受けなかったことで、感知器等の不備・故障に気付かず、火災になったときに作動しなかったり、故障していたことでマンションへの被害が大きくなってしまった場合は、居住者の方の責任が問われる場合もあります。
お部屋内での点検時間は、1部屋およそ5~10分程度となっておりますので、消防設備点検の日はぜひご在宅のご協力をお願いします。
消防設備点検のご依頼は消防テックまで!
いかがでしたでしょうか?マンションの消防設備点検について理解は深まりましたでしょうか?
消防設備点検のお見積依頼など、お気軽に消防テックへお問合せ下さい!
<消防設備点検は消防テックまで!>