火災通報装置ってなに?気になる価格についても解説!
2020年05月25日
みなさまは火災通報装置をご存知でしょうか?
あまり聞き慣れないかもしれませんが、火災通報装置とは火災が発生した場合に
あらかじめ録音された自動音声によって、自動的に消防署に通報することができる設備です。
通報時に自動的に流れるため、パニック状態でも現場の住所・名称を消防署に伝えることができます。
今回は火災通報装置の特徴と、気になる価格について解説します。
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火災通報装置は自動で「119番」に通報できる!
火災通報装置を設置すると、火災時に自動で消防署(119番)に通報することができます!
自動通報の流れは下記のとおりです。
① 自動火災報知設備が作動した場合や、火災通報装置本体に設置された『火災通報報ボタン』を押したときに、電話回線を使って消防署へ自動的に通報されます。(使用中の電話は強制的に切れて、消防署への通報を優先します。)
② 消防署には、住所や名前など消防機関が必要とする情報があらかじめ録音された通報メッセージが自動で伝えられます。
通報メッセージ例
「ピピピ ピピピ 火事です 火事です 住所~~・名前~~ 逆信してください」
③ 通報メッセージを受信した消防署から、確認のための逆信が入ります。火災通報専用電話機(あるいは一般電話機)が鳴りますので、受話器を取って応答します。
火災が発生するとパニックになり、消防署へ通報しても住所や建物名を正確に伝えられない状態になってしまう場合がありますが、火災通報装置により確実に消防署へ情報を伝えられますね!
火災通報装置の設置が必要な建物は?
火災通報装置は、建物の用途によって設置が義務付けられています。
例えば、入院が可能な病院や助産所、老人短期入所施設は面積にかかわらず設置が必要です。その他の施設は延床面積の大きさで設置義務の有無が異なります。
次のような建造物に設置が義務付けられています。
1.全般的に設置の義務があるもの
・グループホーム、ショートステイ、特別養護老人ホームなど。
・医療機関(病院、診療所、助産所)
2.延べ床面積500㎡以上の場合に設置する義務があるもの
・宿泊施設(旅館、ホテル、宿泊所)
・デイサービス、特別支援学校
・物販販売、百貨店
上記は一部抜粋したものです。詳しくは専門の業者へお問い合わせください。
火災通報装置は自火報との連動が必要!
火災通報装置は建物の用途によって自動火災報知設備との連動が必要になります。
平成25年12月27日に公布された、消防法施行規則の一部改正により
6項口にあたる防火対象物(養護老人ホームや障害児入所施設など)では、
火災通報装置と自動火災報知設備の連動が義務付けられました。
この改正は、多数の死傷者が発生した認知症高齢者グループホームの火災事例を教訓としたもので、火災発生時の消防機関への通報を自動化し、死傷者の発生を予防するためのものです。
左上の図のように、自動火災報知装置と火災通報装置の連動がされていない場合は、火災に気づいた時点で誰かが火災通報装置を手動で起動させなければいけません。
一方、連動していると、右上の図のとおり自動火災報知設備からの火災信号により起動してくれるので、気づくのが遅れてしまうということがなくなります。
通報する手間が省ける分、避難時間を確保できるのは重要なメリットですね!
火災通報装置の設置費用はいくら?点検も忘れずに!
火災通報装置の値段って高そう。。そう気にされる方も多いのではないでしょうか。
気になる火災通報装置の価格ですが、約25万円~となります。
設置した後は、他の消防設備同様、定期的な点検が必要です!
点検の際は、消防署へ通報する代わりに専用の機器で信号を受信し、きちんと機能するか確認します。
そのため資格を持った専門業者でないと点検ができません。
万が一、火災が起こった時に作動しない、なんて事があれば大変な事態になります。
ご自身の大切な資産・大切な人を守るためにも、定期的に専門業者へ点検を依頼しましょう。
火災通報装置の設置・点検は消防テックまで!
いかがでしたでしょうか?火災通報装置について理解は深まったでしょうか?
火災通報装置は、万が一の火災が発生した場合に自動的に消防署へ通報される非常に有効な設備です。
「養護老人ホームを運営していて火災通報装置を設置しているけど、まだ自動火災報知設備との連動が出来ていない。。!」というお客様は、早めの対応をおススメいたします!
<火災通報装置の設置・点検は消防テックまで!>