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誘導灯にも色々な種類と使い方がある!a級、b級、c級とは?設置義務までご紹介します

2022年03月11日

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誘導灯を取り付けようとされているみなさま!ちょっと待ってください!
みなさまは誘導灯についてただしい理解をもっていますか?

誘導灯は避難口や、避難口の通路を示すために設置する必要のある照明器具です。
人々が停電時でも速やかに安全に避難できるような道しるべの役割の設備なので、
停電などの非常時において人命を救うとても大切なものです。

あいまいな知識のまま設置を誤ってはいけません。

誤った設置をした場合は法令違反になってしまいます!
正しい知識を理解して、適切に誘導灯を設置しましょう。


そもそも誘導灯とは?

誘導灯


誘導灯の基本知識をおさらいしておきましょう。
誘導灯は避難口と呼ばれる直接屋外に避難できる扉や避難口に通じる通路に設置する照明器具です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、写真をイメージしていただければわかりやすいと思います。

誘導灯は火災や地震が発生した際の停電時などの非常事態時に力を発揮します。



誘導灯の寿命は?


最近ではLED化することもでき、比較的長持ちします。
しかし、寿命は存在しますので、いつでも使える状態にできるよう、
誘導灯の寿命の目安を知っておきましょう。

寿命といっても、設置場所の状況等によりますので、あくまで目安です。
誘導灯表示板と機器本体の交換目安は約10年、バッテリーの交換目安は4〜6年となります。

ランプ部分の交換目安は、以下になります。
直管形蛍光ランプ:1、2年
コンパクト形蛍光ランプ:半年〜1年
LED光源:メーカー表記による

特にランプ部分の寿命は思っているよりも早いため、
1年に1回程度の点検は法令にも定めてあるとおり必須ですので、
忘れずに点検を行いましょう。


非常灯とはどう違うの?

非常灯

Panasonic 天井埋込型 ハロゲン電球 非常用照明器具

非常灯は避難経路などを照し、避難をしやすくする目的の器具です。

わかりやすくまとめると、誘導灯は非常口までの道案内をする役割を果たし、
非常灯はその道を照し避難を助ける役割をしています。

誘導灯とは目的が似ており、目的も微妙に違ってはいますが、
どちらも法令により設置が義務付けられている器具になります。

誘導灯の設置は消防法で義務付けられている!

義務


先述の通り、誘導灯の設置は消防法で義務付けられています。

特に、不特定多数の人が出入りする建物には、誘導灯の設置義務がありますが、
特定の人のみが使用する建物の場合、誘導灯の設置基準が緩和されています。

消防法では基本的に一定間隔において誘導灯を設置することが定められていますが、
非常口までの距離が30m未満の場合など特別な条件下ではその設置が免除される場合もあります。

誘導灯にも種類があります


誘導灯は大きく分けて4種類に分けられます。
設置場所や目的に合わせて設置することが効果的です!

「避難口誘導灯」

避難口誘導灯


避難口誘導灯は、非常口の緑地に白色で人型のイラストがあるのが特徴の誘導灯です。

非常口の場所を示しているため、非常口付近に設置し、「ここが非常口です!」と
知らせるような使い方ができます。

また、屋内から屋外に通じている出入り口に設置する義務があります。
特に100㎡を超える部屋かつ商業施設などの不特定多数の方が利用する出入り口や
マンションなど、特定の方が利用する400㎡を超える部屋の出入り口に設置をしなければいけません。

「通路誘導灯」

通路用誘導灯


通路誘導灯は、白地に緑色の矢印で非常口のある方向を指し示すための誘導灯です。
非常口の方向に合わせて設置することで、非常口までの道案内をするような使い方ができます。

設置する場所の高さは2.5m以下で、誘導灯を中心に半径60mの円を描いた範囲内と、
死角になる廊下や通路の曲がり角には必ず通路誘導灯の設置が必要となります。

「客席誘導灯」

客席誘導灯

Panasonic 壁直付型 蛍光灯 客席誘導灯


客席誘導灯は、劇場や映画館など、暗く、たくさんの客席がある場所で、足元を照らすための誘導灯です。
規定以上の明るさを保つ役割をしています。

設置する場所は床面から0.5m以下の高さで、ぐらつかず、床面の照度(明るさ)は0.2ルクス以上を保って、
邪魔にならない客席脇にしっかり固定する義務があります。

「階段通路誘導灯」

階段用誘導灯

三菱電機 階段通路誘導灯兼用形 MY-FH430330/N AHTN


階段通路誘導灯も客席誘導灯と同じく暗く、暗い階段や通路などの場所で、
規定以上の明るさを保つための誘導灯です。

特に階段は足元が見えずに転んでしまうと危険です。
こちらも客席誘導灯と同じく、非常灯に代用が可能な場合があるので、
非常灯を使いたい場合は所轄の消防署に確認してみてください。

階段の踊り場に設置する義務があり、落ちないようにしっかり固定します。
照度(明るさ)は、1ルクス以上必要です。

誘導灯のa級b級c級の違いは?

a級b級c級


誘導灯はa級、b級、c級の3種類に分類されています。
より大きな誘導灯は遠方まで視認できるものとして設定されています。
誘導灯の種類と、級による有効距離の違いは下記の通りです。
B級に限り、表面輝度の違いで「BH級」「BL級」に分類されていますが、視認距離の設定は同一とされています。

•A級 避難方向を示すシンボルがないもの:60m

•A級 避難方向を示すシンボルがあるもの:40m

•B級 避難方向を示すシンボルがないもの:30m

•B級 避難方向を示すシンボルがあるもの:20m

•C級:15m

誘導灯の設置は消防テックまで!


いかがでしたでしょうか?
誘導灯の種類はa級、b級、c級に分類されており、防火対象物や設置間隔といった設置基準が異なります。
正しい知識をもって、適切に誘導灯を設置しましょう!

法令でも定められている定期的な点検を行っておくと、安心ですね。
誘導灯についてお悩みの方はお気軽に消防テックにご相談ください!

誘導灯設置・交換は消防テックまで!>
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