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【要チェック】旧規格の業務用消火器は設置できない!?早急に新規格に交換を!

2022年04月12日

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業務用消火器は製品化されているものであればどのようなものを設置しても良いというものではなく、消防法により規格が厳密に定められています。

これは消防法令に限りませんが、数年ごとに法令の改正がされ、規格や設置基準などの内容が変更されることもしばしば。

もちろん、各消防庁や総務省のHPなどで事前に周知はされますが、知らないまま放置していると各消防本部のHPで公表されたり、罰則が発生する可能性があります。

今回は多くの事業所等に設置されている消火器の中でも、2022年1月に旧規格の業務用消火器が設置できなくなりましたので旧規の格見分け方や概要を解説いたします。


2022年1月に旧規格の消火器が設置できなくなりました

2022年1月1日、規格省令改正により過去に消防法令に基づいて消火器を設置された方でも失効している古い規格の業務用消火器を継続的に設置することができなくなりました。

これはどういうことかというと、2011年に消防法が改正により消火器の規格が新しいものに変更されましたが、改正してすぐに失効した規格の消火器全てを交換することは現実的ではないため、2021年12月31日までは旧規格の消火器を設置していても良い猶予の期間が設けられていたという経緯があります。

しかし、2022年1月1日以降は猶予の期間が終了したため、業務用消火器は新規格のものに交換する義務が発生し、旧規格の消火器を設置していると違反対象物と認定されてしまうようになりました。

そのため、現在も旧規格の消火器を設置している場合は、速やかに交換しましょう。

旧規格の業務用消火器と新規格の業務用消火器の見分け方は?

とはいえ、現在設置されている消火器が旧規格なのか?新規格なのか?見分けられなければ、交換すべきなのかわかりません。

その見分け方は実は簡単です。
一番わかりやすいのは適応火災のマークが「文字」なら旧規格、「イラスト」なら新規格です。

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他にも型式で見分ける方法もございますが、わかりづらいため、基本的には適応火災のマークで見分けると良いでしょう。

また、業務用消火器だけでなく二酸化炭素消火器などのガス系消火器も旧規格のものはすでに失効しており、設置できなくなっています。

しかし、失効している消火器は基本的に製造から10年以上経過しているものがほとんどで、消火器の使用期限も基本的には10年程度ですので、製造から10年経過しているものは交換するようにしておくと良いでしょう。

一般社団法人日本消火器工業会HP

消防テックは消火器の交換・点検にも対応しております!

いかがでしょうか。
消火器だけでなく、消防法令に定められている消防設備や避難器具も規格が変わったり設置基準が変更になったりする場合があります。

なかなか法律の改正情報については、情報が入ってこないこともあるかもしれません。

しかし、年に1〜2回実施する義務がある消防設備点検を実施していれば、その度にその時点での法令に沿った基準で点検を実施いたしますので、定期点検は忘れないようにしましょう。

<消防設備点検は消防テックまで!>