誘導灯の点検項目を解説!

2020年12月15日

誘導灯

皆さんは、誘導灯の消防設備点検で

消防設備士が誘導灯のどのような項目を点検しているかご存知ですか?


誘導灯は消防法の消防用設備等の関連法令に基づいて維持管理し、

定期点検及び報告の義務があり、非常時・火災時に備えて確実に避難誘導できる機能が維持されなければなりません。

 

皆さんも定期的に業者さんに消防設備点検をお願いしているかと思いますが、具体的な点検内容についてはご存知ない方が多いのではないでしょうか。

 

今回は誘導灯の点検項目について説明していきます。

 


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誘導灯の点検項目は様々!

誘導灯1台をとっても、点検するパーツは下記に分けられます。

大きく分けると

 

外箱及び表示面

非常電源(内蔵型のものに限る。)

光源

点検スイッチ

ヒューズ類

結線接続

信号装置等

制御装置    などが挙げられます。

 

点検項目により、目視による確認の他、非常電源に切り替えての操作や、ドライバー等の工具を使用して点検を実施し、判定をおこなっています。

 

各パーツのくわしい点検項目を見ていきましょう。


外箱及び表示面

【種類】

・防火対象物の用途、設置場所により適正な機種の誘導灯(避難口誘導灯・通路誘導灯など)が設置されていること。

・機種等の組み合わせが適正になっていること。

・機種等により適正な距離が保たれていること。

・方向を示す誘導灯にあっては、誘導方向に誤りがないこと。

 

※機種等により適正な距離が保たれていること。

 

【視認障害】

・所定の位置に設置されていること。

・誘導灯の周囲に間仕切り、衝立、ロッカー等があって、視認障害となっていないこと。

・誘導灯の周囲にこれとまぎらわしいもの又はこれをさえぎる灯火、広告物、掲示物等がないこと。

・防火対象物の改装等により、設置位置が不適正になり、設置個数に不足を生じていないこと。

 

【外形】

変形、損傷、変色、脱落、著しい汚損等がないこと。

・取付状態が適正であること。

 

※表面の緑色が青色に、白色が茶色に変色している場合は速やかにパネルの交換が必要。

 

【表示】

・スイッチ等の名称、専用回路である旨の表示等に汚損、不鮮明な部分がないこと。



 

非常電源(内蔵型に限る)

【外形】

・変形、損傷、著しい腐食、き裂等がないこと。

・電解液等の漏れがなく、リード線の接続部等に腐食がないこと。

 

【表示】

・所定の電圧値及び容量の表示がされていること。

 

【機能】 (非常電源に切り替えて目視により確認)

 

・不点灯、ちらつき等がないこと。

・定格の時間、非常点灯するかを確認する。

 

上記について自動点検機能を有する誘導灯の場合は、次により確認する。

・個別制御方式のもの:非常点灯終了後における表示ランプの色等により判定すること。

・集中制御方式のもの:非常点灯終了後、制御装置の表示等により確認すること。

 

・定格の時間、非常点灯するかどうかの確認については、次の抜取方式により行うことができる。ただし、集中制御方式のものを除く。

・各階ごとに10%以下とならない範囲で、任意の誘導灯により行うこと。

・点検のつど、同一器具についての繰返し点検ではなく、器具を順次変えて行うこと。

 

光源

・汚損、著しい劣化、ちらつき、自動点検機能による表示ランプ等(モニターランプ)の異常表示等がなく、正常に点灯していること。

・誘導灯器具内の配線等で表示面に影が出来ていないこと。

点検スイッチ

・変形・破損・脱落等がないこと。

点検スイッチを操作して(ボタンを押す・ヒモを引っ張る等)常用電源を遮断した瞬間に非常電源に切り替わり、常用電源が復旧した瞬間に常用電源に切り替わること。


ヒューズ類

・損傷・溶断がないこと。

・所定の種類・容量のものが使われていること。


結線接続

・断線・端子の緩み・脱落・損傷がないかを目視・ドライバー等で確認する。


信号装置等

信号装置とは、消灯機能・点滅機能・誘導音機能・減光機能等を作動させるための移報装置のことを言います。

 

【外形】

・変形・損傷・腐食・端子の緩みがないか確認する。

 

【結線接続】

・断線・端子の緩み・脱落・損傷がないかを目視・ドライバー等で確認する。

 

【機能】

・正常に点滅すること。

・正常に音声などが鳴動すること。

・正常に点灯すること(減光型、消灯型に限る)。


制御装置

(集中制御方式の自動点検機能のものに限る)

・「運転中」「監視中」の表示ランプが点灯していること。

 



以上が、誘導灯の主な点検項目です。

誘導灯1台に対して、こんなに多くの点検項目があることに驚いたのではないでしょうか!

 

誘導灯は非常時に皆さんが速やかに避難できるよう誘導するための大切な設備です。

万が一の事態にきちんと作動するよう、こういった点検が必要になるのです!



誘導灯の点検は半年に1度!

普段、消防設備士が点検をする誘導灯の点検項目はお分かりいただけましたでしょうか。

 

項目は分かっても、点検をしなければ何の意味もありません。

 

誘導灯は半年に一度、点検が必要ですので忘れずに実施してくださいね。




誘導灯の設置・交換・点検は消防テックまで!

いかがでしたでしょうか?

誘導灯の点検内容について、ご理解いただけましたか?

 

消防テックでは誘導灯の点検はもちろん、不良改修のご相談や新規設置も承っております。

お困りの際はお気軽に消防テックへお問合せ下さい!

 

 

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