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消火器はサイズが異なる!適切な消火器を選ぼう!

2020年12月05日

消火器 サイズ

『消火器を置きたいけれど、サイズが沢山あってどれを選んでいいかわからない。。』というお客様の声をよく耳にします。

数ある消防設備の中でもっとも身近にある消火器ですが、いざ用意するとなると、どの消火器を選べばいいか迷ってしまいますよね。

多種多様な消火器の中で、用途に応じた消火器を選ぶことはとても重要です。

今回は消火器のサイズについてご紹介します。

消火器の設置義務がある建物には指定がありますが、指定がない場所での設置においては是非とも知っておきたいところです。

消火器を無駄なく有効に使用するために、サイズについて確認してみましょう!

<お急ぎの方は消防テックのお問い合わせまで!>


消火器に入っている薬剤量によってサイズが変わる!

消火器は、中に入っている薬剤の量によってサイズが変わることを知っていますか?

消火器のサイズは消火薬剤の内容量によって○○型といった表示の仕方をします。

小さいものから3型4型5型6型10型20型といった具合のサイズ表記となります。

普通火災・電気火災・油火災など、どんな種類の火災にも有効に消火できるABC粉末消火器を例に挙げてご紹介します。


10型 (薬剤量3kg)

消火器10型

消火能力、持ち運びやすさなどを総合して最もオススメのサイズ。

放射時間は13~15秒。

全国の消防署もこのサイズを奨めています。

ホームセンターなどで販売されているのも、ほとんどがこのサイズです。


6型 (薬剤量2kg)

消火器6型

10型よりも小型で持ち運びはしやすいですが、消火能力に見劣りします。

放射時間は13~15秒。

家庭用なら6型でも構いませんが、業務用ならばあまりオススメできません。

ホームセンターなどで販売されている場合もあります。


20型 (薬剤量6kg)

消火器20型

消火能力は大きいが持ち運びにくく、家庭用には向きません。

放射時間は18~20秒。

可燃性の高いものを扱う場所に設置されます。総重量が大きく、女性や年配の方には扱いにくいかもしれません。

ホームセンターなどではほとんど販売されていません。


50型 (薬剤量20kg)

消火器50型

強力な消火能力を有しており、手で持って持ち運ぶことは困難なため、車輪が備わっています。

放射時間は45~47秒。

ボイラー室や危険物置場などに設置されます。

ホームセンターなどでは販売されておらず、専門業者からでないと購入できません。


以上がサイズの一例です。

消火器の総重量や大きさはメーカーによって異なります。また、同じメーカーであっても型式が違ったり、業務用・家庭用の違いでも変わったりすることがあります。

例えば3型消火器でも、細長いものもあれば太くて短いものもあり、重さもそれぞれ変わってきます。

そのため、一概に大きさだけを表記することはできません。

つまりサイズといっても、その大きさそのものに定義はありません。

先程お伝えしたとおり、中身の薬剤の量によって型が変わってきます。

消火器を選ぶ際は見た目の大きさではなく、薬剤量を確かめてみてください。


消火器の選び方を解説!

消火器のサイズについては理解できたのではないでしょうか。

次は「自分が使用する消火器はいったいどのサイズがいいの?」という質問にお答えします。

 業務用と家庭用に分けて説明していきますのでご自身の用途にあった消火器を見つけてみてください!


業務用消火器と言ったらこの2つ! 10型粉末消火器!3型強化液消火器!

10型粉末消火器と3型強化型消火器は消火器の代名詞といって過言ではありません。

この2つは一般的に出回っている消火器の王道なので、街中のあらゆる所に置いてあり、消火器のほとんどがこの2種類になると思います。

特にこだわりがなくどれを選べばよいかわからない場合は、この2つの消火器のどちらかを選べばよいでしょう!

10型粉末消火器と3型強化型消火器の特徴をそれぞれお伝えします。


消火器の王様、10型粉末消火器!

消火器

消火器の中でも断トツの出荷台数を誇るのがこの10型の粉末消火器です。

迷ったらこの10型粉末消火器を買っておけば問題ありません。

粉末は消火性能が抜群で消火器の目的である初期消火に大変効果があります。

粉末消火器のメリットとデメリットは以下の通りです。 

メリット:消火性能が高く多用途で使用できる

デメリット:掃除が大変、部屋の中での放射は、粉末により視界が悪くなるため、注意が必要



3型強化液消火器

強化液消火器

3型強化液消火器は3リットルの強化液が容器に格納されている消火器です。

この消火器は粉末ほどの消火性能はありませんが多用途に使用できる万能消火器です。

使用されているシーンは『飲食店の厨房』『サーバールーム』などです。

消火器の種類がいくつかあり使用用途別に選択可能です。

【飲食店厨房、食品関連・・一般中性強化液・中性強化液(お酢が原料)】

飲食店厨房では油火災に強い強化液消火器が設置されていることが多いです。また、飲食関連でも安心して使えるお酢が原料になっている強化液消火器も出ているのでこの消火器を選ぶ方も多くいらっしゃいます。

 

【PCサーバールーム・・  純水ベースの消火器(純水は電気を通さない)】

PC関連のサーバールームでは純水を使用した強化液消火器が使用されています。なぜ水なのに電気関連で使えるのかというと、純水は水と違い不純物が含まれていないため電気を通しません。そのため、純水消火器を初期消火で使用しても乾いてしまえば大切なデータを復旧できるという可能性が非常に高いという利点があり大変需要があります。


強化液消火器のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット:水系なので、冷却効果と浸透性に優れている

液体のため粉末と比べ清掃が楽

デメリット:消火性能が粉末消火器より劣る


家庭用消火器は小ぶりが人気!

家庭用の場合は設置の義務がないため、選び方も使用者自身で決めることができます。

自宅で使用するにあたって大切なことは、何を基準に消火器を選ぶかです。

軽さで選ぶ場合なら容器がアルミで製造されていて総重量も2kg未満のものがあります。

また後片付けの手軽さで選ぶなら、酢の成分の消火剤も製造されています。

他にも安さで選ぶならスプレータイプのエアゾール簡易消火器や、デザインで選ぶならキャラクターの絵柄のものも販売されています。

家庭用消火器は業務用消火器に比べて小ぶりとなっています。

10型粉末消火器型や3型消火液消火器を家庭で使用されるケースもありますが、家庭用消火器は、実際に女性やお子様でも使用でき、収納しやすい仕様になっています。

家庭用消火器については以前にコラム(これが消火器!?おしゃれな家庭用消火器3選!) をUPしていますので、そちらも読んでみてくださいね。


設置だけで安心しないで!消火器の点検も忘れずに!

ご自身に合った消火器の設置をして、「これで安心!」ではありません。

消火器にも定期的な点検が必要です。

家庭用消火器の点検は、ご自身で消火器に付いているゲージ圧をチェックしてください。圧力ゲージの針がグリーンゾーンにあれがOKです。

業務用消火器をお使いの方は、点検資格を持ったプロに消火器を点検してもらう必要があります。点検後は所轄の消防署へ報告しなければなりません。しっかりと点検をしていれば使用期限が10年と言われている消火器をきちんと長持ちさせることができます。 

消火器は普段は使用されずに、火災が発生した時に突発的に使用されるものです。いつ火災が発生してもいいように定期的に点検を行い緊急時に十分に機能が発揮できるように維持しましょう。


消火器の設置は消防テックまで!

いかがでしたでしょうか?消火器のサイズと選び方について理解は深まりましたでしょうか?

消火器には使用期限があったり、業務用であれば点検も必要です。

消火器選びにお困りの際はお気軽に消防テックへお問合せ下さい!

 

<消火器への設置は消防テックまで!>

お問い合わせはこちら!

                                                            画像引用:モリタ宮田協業株式会社                                                             画像引用:ヤマトプロテック株式会社