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避難ハッチの降下障害とは?今すぐベランダをチェック!

2020年06月02日

みなさんのご自宅のベランダには避難ハッチは設置されていますか?

避難ハッチは、マンションなどの集合住宅のベランダに設置してある避難器具です。

避難ハッチ内にははしごが収納されており、火災などの災害時に下の階に移動して避難するために、はしごが下の階に展開する仕組みとなっています。

 

避難ハッチも他の消火設備と同様、年に2回の定期点検が必要になります。

みなさんのマンションでも、掲示板に「避難ハッチが設置されている部屋に入らせていただきますので、ご協力をお願いします」という紙が定期的に貼られていると思います。

私たちが実際に避難ハッチの点検をすると、はしごの下に物が置いてあり、はしごが最後まで伸ばせないことがあります。これを降下障害と言います。

降下障害があると、いざという時に下の階に避難できず逃げ遅れてしまう可能性があり、非常に危険です。

 

今回はマンションにお住まいのみなさんに向けて、私たちが点検時によく目にする降下障害についてお話します。どういったことが降下障害になるのか・どんな危険性があるのかを知っていただき、降下障害が当てはまる方はいざという時に速やかに避難できるよう改善しましょう。

 

ご自宅のベランダを思い浮かべながら読んでみてください。


<お急ぎの方は消防テックのお問い合わせまで!>



避難ハッチの降下空間には物を置かないこと!


早速ですが、避難ハッチの降下空間には物を置いてはいけません!

降下空間とは、ハッチ内のはしごを降下させる際に必要となる空間のことを言います。
下の資料で黄色く塗られている部分です。

避難ハッチ


この黄色部分に物が置いてあると、はしごが完全に伸び切らず、避難が困難になってしまいます

避難はしごは完全に伸ばさないと安全に使用することができません。

それ以前に、はしごが完全に伸びるかどうかの確認ができません。

消防設備点検の結果は「完全展張不可」という「不備扱い」になります。

法令違反になってしまうのです!


避難ハッチの降下障害TOP3!

 

私たちが実際に点検をする際、特に目にすることが多い降下障害を3つご紹介します。

ご自宅のベランダが当てはまるかチェックしてみてください!

 

  物干し竿

一つ目は物干し竿です。

はしごを下ろす際に邪魔になってしまうことはこの写真でわかっていただけると思います。

このような場合、天井吊り物干し金物を撤去して、手すり部分へ物干し金物を取り付けるようお願いしております。改修にはコストが掛かります。しかし、もっと危ないのは、この状態のまま災害が発生した時に、物干し竿が原因でハッチが機能しなかったことにより被害が出た場合です。。!


  エアコンの室外機

二つ目はエアコンの室外機です。

業者さんの安易な判断で、降下空間に設置されている室外機を見かけることがあります。

速やかに移設の手配をしましょう。

画像:アサクラハウス

  植木鉢

三つ目は植木鉢です。

集合住宅でもガーデニングを楽しみたい!と思われる方も多いと思います。しかし、原則的に集合住宅のベランダやバルコニーは専有部分ではありません。住戸ごとに独占的な使用が認められていますが、住人全体で使用する共用部分に当たります。

これは、ベランダが災害時の避難経路を兼ねているからです。

そのため、植木鉢やプランターなどが避難の妨げにならないよう、節度を持ったガーデニングを行なう必要があります。避難を困難にするほど大量の植物を設置するのは避け、避難ハッチの上や、隣家との間仕切り壁の前は必ず空けておきましょう。


避難ハッチの設置・点検は消防テックまで!

いかがでしたでしょうか?

ご自宅のベランダには降下障害はありませんでしたか?

 

ご自身では降下障害に当てはまるのかわからない場合は、点検時にプロに確認してもらいましょう。

そのためにも定期的な点検の実施が必要です。

降下障害があれば、私たちも点検の際に指導いたします。しかし、みなさんの協力なしでは改善できません。

 

『停電により真っ暗のなか避難しているが、ベランダの荷物が邪魔で避難経路が確保できない!』

 

『部屋が燃えていて下に逃げたいのに、物があってはしごを下ろせない!』

 

など、いざという時に「避難が出来ない。。!」という事態にならないように、日頃から避難経路には物を置かないよう徹底しましょう!

 

<避難ハッチの交換・点検は消防テックまで!>

お問い合わせはこちら!