避難ハッチの使い方を解説!
2020年05月01日
みなさまは避難ハッチの使い方をご存知でしょうか?
避難ハッチは建物の上層部の方が移動して避難できる避難器具の一種です。避難ハッチは火事などの災害時において人命を救うとても大切なものです。とは言っても避難ハッチの使い方はわからない。
そんな方も多いのではないでしょうか?今回は万が一に備えて避難ハッチの使い方を解説します。
避難ハッチは下層階に避難できるはしご!
まずは、避難ハッチとはそもそもどんな避難器具かを解説します。
避難ハッチとは、マンションなどの集合住宅のバルコニーに設置してある避難器具です。
避難ハッチ内には、金属製などの避難ハッチが収納してあり、火災などの災害時に下の階に移動して
避難するために、はしごが下の階に展開する仕組みとなっています。
この避難ハッチは、上下の階で設置場所がジグザグに千鳥配置に設置されています。
これは、垂直方向に一直線に穴が繋がってしまうと、誤って一気に下まで落ちてしまう可能性があり、
安全を考慮した設計になっているためです。
また、子供が誤って避難ハッチを空けてしまい、下の階に落下しないように、
最近ではチャイルドロックのかかる、より安全なタイプの避難ハッチが販売されています。
避難ハッチの使い方は?
では次に、避難ハッチの使い方を順番に説明します。避難ハッチの使い方は蓋などに書いてあり、
初めて利用する人でも大きく混乱することはないですが、覚えておくに越したことはありません。
お時間が許す限りでベランダの避難ハッチの蓋を見ておくのも良いですね。
(1)蓋を開ける
まず、避難ハッチの蓋を開けます。ただし、最初はロック(あるいはチャイルドロック)がかかっているので
大きくは開きませんので注意が必要です。5センチほど開け、ロックを解除します。
ロックがある場所は蓋の表面にシールなどで目印がついていますのでよく探してみると良いでしょう。
上の画像でも黄色い三角のシールが張ってあります。その真下にロックをはずす場所があります。
フックやチェーンをはずせば、ロックを解除することができます。
画像:マンション・ラボ
(2)蓋を固定する
ロックをはずした後は、蓋は必ず固定されるまで全開しましょう。
避難ハッチの下にも蓋はありますが、上の蓋を開けると連動して開くようになっています。
使う人は上の蓋だけを開ければ問題ありません。
画像:マンション・ラボ
(3)はしごを下に降ろす
はしごはストッパーによって固定されていますので、これを押してはしごを降ろします。
押すのは手ではなく足でも構いません。必ずどの部分を押せばはしごが伸ばせるかは
蓋に書いてありますので、指示に従い正しい動作を行う必要があります。
このとき、下の階に人がいないかを確認する必要があります。下の階に人が入れば怪我をさせてしまい、
二次災害が起こる可能性があります。ベランダの手すりに身を乗り出して声をかけてもいいのですが、
ハッチを開ければ下に人がいるかいないかを確認することもできますので、よく確認し、
はしごを降ろしますなど声を出し注意をうながしましょう。
また、はしごの下に障害物があると、うまくはしごが伸びず、利用できない危険性があります。
そのため、普段からベランダには物を置かないように気をつけてください。
画像:マンション・ラボ
(4)はしごを使って下に降りる
はしごにしっかりとつかまって、ゆっくりと下の階に下ります。このときの注意は、
はしごの両サイドを手で持たず、ステップ部分(自分が足を乗せる部分)につかまってください。
避難ハッチのはしごは普通のはしごと違い不安定ですので、ひとりずつ、足元を確認しながら
ゆっくり降りましょう。また、荷物を持っていると安定性が悪くなりますので、先に下の人に渡したり、
誰もいなければ落としたりしておきましょう。
リュックを背負ったままだと、ひっかかってしまうことがあり、危険です。
画像:マンション・ラボ
避難ハッチの設置・点検は消防テックまで!
いかがでしたでしょうか?消防法で設置が義務付けられている避難器具の1つである避難ハッチですが、
使い方について理解は深まったでしょうか?
避難ハッチの交換・設置はプロにお任せすることをオススメします!
正確かつ迅速に設置・交換ができることでしょう!
<避難ハッチの設置・点検は消防テック!>