階段通路誘導灯の設置基準は?
2020年04月15日
階段通路誘導灯は、避難経路となる階段や傾斜路に設ける誘導灯のひとつです。
階段通路誘導灯は災害時に階段を使う際に効果を発揮します。地震などによって建物のエレベーターが
止まりますが、エレベーターが止まってしまうと階段を使う必要があります。そんな時に階段を使った避難で、
足元が暗いと大変危険です。階段通路誘導灯は足元を照らしたり、今いる階が何階なのかを確認できるようにして避難者の安全の確保をします。
この階段通路誘導灯の設置ルールは消防法で取り決められています。
今回は階段に設置する階段通路誘導灯について設置基準をわかりやすく解説します。
階段通路誘導灯の設置基準
階段通路誘導灯は階段の路面や踊り場に面した壁に設置する必要があります。
踊り場の中心線の照度を1ルクス以上の明るさを保持しなければなりません。
ルクスとは、照度の単位で、国際基準で用いられます。1ルクスの明るさの目安は、
5Wの電球が2.24m離れた所を照らすくらいの明るさと思っていただければ良いでしょう。
階段通路誘導灯は原則で、常時点灯する必要があります。
しかし、省エネを意識し下記に列挙する機能を備えたものを使うことも増えています。
①特定の者が利用する階段では人感センサーにより人がいる時にオン、いない時にオフにする機能
②不特定多数が利用する階段では人がいるとき・いない時で明るさ調整する段調光の機能
これらの機能があれば、無駄なエネルギーを使わずに階段通路誘導灯を稼働することができます。
階段通路誘導灯は非常時に足元を照らし、現在地を把握することのできる重要な誘導灯です。そのため、
しっかりと堅固に固定して設置する必要があります。地震といった災害時にずれ落ちてつまづいたり怪我をしてしまっては元も子もありません。現場に混乱を招いたりする可能性もあり非常に危険です。
階段通路誘導灯の設置除外基準
階段通路誘導灯の設置基準を見てきましたが、実は階段通路誘導灯は一定の明るさが確保できる場合などに設置を免れることができます。それでは、どういった場合に設置が免れるのでしょうか。
順に見ていきましょう。
屋外階段
まずは、屋外階段です。
屋外階段は街灯など外から入る光によって十分な明るさが確保される外階段は階段通路誘導灯の設置が
免除されます。
開放階段
次は、開放階段です。
開放階段は、街灯など外から入る光によって十分な明るさが確保され、非常時でも不特定多数の人が
使用せず、特定の人のみが利用する場合で避難経路にならない開放階段は階段通路誘導灯の設置が免除されます。
住居の階段
最後は住居の階段です。
住居の階段は、防火対象物に含まれる寮や共同住宅、個人の住居に利用する階段は階段通路誘導灯の
設置が免除されます。
階段通路誘導灯の設置・点検は消防テックまで!
いかがでしたでしょうか?階段通路誘導灯に対する理解は深まりましたでしょうか?
階段通路誘導灯は災害時に避難者の命を守るものです。だからこそ、階段通路誘導灯に対する理解をしっかり持って適切に設置する必要があります。階段通路誘導灯の設置は建物によって設置義務も異なるので、
専門家にお問い合わせすることをオススメします!
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