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避難器具の緩降機ってなに?価格についても解説!

2020年04月11日

みなさまは緩降機について理解していますでしょうか?

あまり聞き慣れないかもしれませんが、緩降機は避難器具の1種で、避難者が他人の力を借りずに自重により自動的に連続交互に降下することができる機構を有し、災害時に高所からスムーズに脱出する事ができます。緩降機には常時取り付け具に固定されて使用する固定式と、使用時に取り付け具に取付られて使用する可搬式があります。緩降機は消防法によって小規模な防火対象物に対して義務付けられています。今回は緩降機についてと気になるその価格について解説します。

 

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緩降機はどんな構造?

緩降機


緩降機は一般に調速器、調速器の連結部、ロープ及び着用具で構成されるものであることとされています。

その構造について順に解説していきます。

                                                        画像:オリロー株式会社

調速器

緩降機


調速器とは、降下速度を調整する器械のことで、緩降機の命ともいえる部分です。

緩降機の最大使用荷重は、最大使用者数に1000Nを乗じた値以上でなければなりません。また、調速器は常時分解掃除等を行わなくても作動することや、機能に異常を生じさせるおそれのある砂及びその他の異物が容易に入らないよう措置されていています。
                                                                    画像:オリロー株式会社

調速器の連結部

緩降機


連結部は調速器のフックがこれにあたります。

連結部は使用中に分解、損傷、変形又は調速器の離脱を生じないものである必要があります。

                                                                   画像:オリロー株式会社

ロープ

かんこうき


ロープは、航空機用ワイヤーロープを芯として綿糸で覆い、さらにポリエステルの外装をコーティングしています。損傷を生じないことはもちろん、降下中の旋転を防止するのが大きなポイントです。また、緩降機のロープ長についてですが、取付位置に器具を設置したとき、降着面へ降ろした着用具の下端が降着面からプラスマイナス0.5mの範囲となるように設定する必要があります。

                                                                   画像:オリロー株式会社

着用具

かんこうき


実際に使用される方が体重を預ける部分です。ベルト部分は最大使用荷重の6.5倍に相当する引張荷重を加えて5分間保持した場合、破断又は著しい変形を生じないものである必要があります。

                                                                    画像:オリロー株式会社

リール

かんこうき


使用前に降着面へ投げ下ろしていただくのがこのリールです。調速器1つにつき、2つの着用具がついています。リールには長い方の着用具がロープとともに巻きつけられています。万一人に当たっても大きな受傷の無いようにポリエチレンで作られています。

                                                                   画像:オリロー株式会社

緩降機はどんな建物に設置するの?

まず、避難器具の設置が必要となる防火対象物については、その用途と規模ごとに、消防法施行令第25条第1項第1号~第5号に規定されています。緩降機については小規模な防火対象物に設置されることが多い避難器具です。確かに、高所に設置したとしても避難者が怯えて避難できない可能性もあります。詳しい設置基準に関しては専門家に問い合わせる事をオススメします!


緩降機の価格は?

緩降機


緩降機の値段は結構お高いんでしょう?そう気にされる方も多いのではないでしょうか。

緩降機は主にロープの長さによって価格が変わってきます。一番短い3m~10mでは12万円程度の価格です。比較的ロープが長い36m~40mクラスになると20万円弱の価格帯となります。


緩降機の設置は消防テックまで!

いかがでしたでしょうか?緩降機とその価格について理解は深まりましたでしょうか?緩降機は災害時に高所からスムーズに脱出する事ができ、皆様の大事な命を守るものです。正しい理解をもった上で緩降機の設置をすることをオススメします!

 

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