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消火器の種類は多い!気になる値段についても解説!

2020年04月09日

みなさまは消火器について理解していますでしょうか?

消火器は身近な存在で日々目にすることも多いのではないでしょうか?消火器は火災の初期消火において力を発揮し、他のものに燃え移ることを未然に防ぎます。消火器は充填された薬剤によって、主に3種類に分類されますが、違いはわかりにくいです。

大切な命を守るためにも、消火器について正確な知識が必要です。今回は消化器の種類と気になる値段、そしてどれを選ぶべきかについて注意点も交えながら徹底解説します。

 

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消火器の主な種類は3つ!

消火器


消火器の種類は実は沢山ありますが、充填している消火薬剤の種類により主に3つに分類されます。

その3つの中でもさらに6つに分類されます。順に解説していきます。


粉末系消火器

粉末系消火器は、短時間で火の勢いを抑えて消火します。水系と異なり浸透性がないため、可燃物によっては再燃することがあります。放射時間が短いので火元を的確に狙うことが大切です。現在の粉末消火器の主流はABC粉末消火器です。

ABC粉末消火器

消火器


ABC粉末消火器は、A火災(普通火災)B火災(油火災)C火災(電気火災)に対応可能です。

リン酸アンモニウムを主成分とした微粉末で、炎の抑制効果が高く、素早い消火ができます。ABC粉末消火器は幅広い用途で使用できるため、一般的に普及しており手軽に購入ができます。

                                                            画像:ヤマトプロテック株式会社

水系消火器

水系消火器は、冷却効果が高く、浸透性があり再燃を防止します。放射時間が長いので、落ち着いてゆっくりと消火ができます。消火範囲はB火災(油火災)C火災(電気火災)に対応しており、更に3種類に分類されます。

強化液消火器

消火器

強化液消火器は炭酸カリウムを主成分とした水溶性で、冷却と抑制効果により消火し、再燃焼を防止します。天ぷら油の火災に効果的です。幅広に効果を発揮する消火器のため、住宅用に用いられることが多いです。

                                                              画像:モリタ宮田工業株式会社

中性強化液消火器

消火器

中性強化液消火器は優れた浸透性により、消火しにくい樹脂類や繊維類に効果があり、粉末消火器を併用すると効果的です。この消火器はアルミニウムや銅を腐食させにくいため、アルミニウム性の車体に用いられることが多いです。

                                                              画像:ヤマトプロテック株式会社

機械泡消火器

消火器

機械泡消火器は油面を泡で被覆することで、油面から発生するガスを抑える窒息作用と冷却作用により消火します。ガソリン・灯油などの油類に効果を発揮します。A火災(普通火災)に対しては瞬時に火災を抑え、すぐれた浸透性で再燃を防止するため、紙や木材、綿を多く扱うビルやデパート、地下街、寺院などに用いられることが多いです。

                                                              画像:ヤマトプロテック株式会社

水消火器

消火器

水消火器は水に浸透性や再燃防止効果の高い成分などを添加したもののほか、純水を元にしたものもあります。この消火器は塩類を含まないため残渣(残留物)がほとんどないので消火後の設備の復旧が容易です。精密機械などに効果を発揮します。

                                                              画像:モリタ宮田工業株式会社

ガス系消火器

ガス系消火器は、対象物に入り込み、窒息効果で素早く消火します。消火薬剤がガスなので電気施設や精密機械なども汚しません。現在のガス系消火器の主流は二酸化炭素消火器です。

二酸化炭素消火器

消火器

二酸化炭素消火器は二酸化炭素ガスによる窒息作用により消火を行います。消火範囲としてはB火災(油火災)C火災(電気火災)に対応します。この消火器は水ぬれや汚損が全くないので、汚損が懸念される美術館・博物館でよく設置されています。なおガスの噴射で窒息し酸欠事故が起きる可能性があるため一般家庭向きではありません。

                                                             画像:ヤマトプロテック株式会社

消火器の設置基準は?

消火器の設置を義務付けられている建物については、消防関係法令で細かく定められています。面積に関係なく設置しなければならない建物、延べ面積150㎡以上の建物、延べ面積300㎡以上の建物の3種に分けられます。設置基準は建築物の種類や面積によって変わり設置する必要のある本数は火災に対する能力の数値で算定します。詳しくは専門家に問い合わせてみてください。また、消化器の設置が義務付けられている防火対象物の詳細は防火対象物一覧で確認してください。                  

                                                              リンク:ヤマトプロテック株式会社

消火器の選び方は慎重に!

消火器は「住宅用」と「業務用」に分かれておりますので用途にあった消火器を使用する必要があります。住宅用消火器は、住宅火災に適した消火器として開発され、誰でも操作ができるものとなっています。本体の色に関しても種類があります。業務用消火器は法令で定められた設置義務のある消火器で、建物用途以外にも、車両や船舶など一定の基準で設置が義務付けられています。

 

まずは「住宅用」、「業務用」のいずれかを選択し、各種類の特性を踏まえた上で最も適応する消火器をバランスよく設置することが望ましいでしょう。


気になる消火器の値段は?

消火器


消火器の値段は結構お高いんでしょう?そう気にされる方も多いのではないでしょうか。

住宅用と業務用によって値段は変わります。


住宅用

インターネット販売などの安いもので3,000円から5,000円で購入可能です。自治体などの斡旋での購入となるとやや高値になります。使用期限はその種類によっても異なりますが、約35年と定められています。

業務用

業務用の場合は価格が一定ではなく、安いものなら数千円、高いものになると数十万円にもなります。使用期限は約10年とされています。


ただし住宅用でも業務用でも、使用期限に関わらず消化器本体に劣化や腐食等が見られたら直ちに交換することが望ましいでしょう。


消火器の設置は消防テックまで!

いかがでしたでしょうか?たくさんの種類がある消火器ですが、用途や選び方について理解は深まったでしょうか?消火器は使用期限があったり、業務用であれば点検も必要です。みなさまに最適な消火器選びについてはプロに問い合わせてみても良いのではないでしょうか。

 

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