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ブログ更新しました!「パッケージ型自動消火設備」

2016年04月12日

先日、3ヶ月かけて施工したパッケージ型自動消火設備(スプリネックス)の
設置工事が無事完工致しました!

パッケージ型自動消火設備(スプリネックス)とは、スプリンクラー設備と
同等以上の防火性能を有する自動消火設備で
消火薬剤用と加圧用のボンベを用いるため
ポンプや大規模な消火用貯水槽を設置する必要がなく
施設の状況に左右されない省スペースを実現します。

また、一般的なスプリンクラー設備とは異なり、少量の水と無害の消火薬剤を使用して
消火しますので、放射による二次災害のリスクを軽減できます。




なかなかイメージがつきにくい施工中の様子などをご紹介したいと思います。

まずは、配管・配線について。
各階の病室や診察室、廊下の天井裏に配管・配線を通します。
天井全体を撤去するなど大規模な設置工事の必要がなく
写真のように一部を外したり、点検口があれば
そこから通したりするので、作業時間も削減されます。

それぞれの階を繋ぐためにコア抜きをしましたが、大きな音が出る工事だったため
人の少ない休日に作業し、病院スタッフの皆様や患者様にも
ご協力していただきスムーズに終える事ができました。




本体設置の写真です。

屋上に新たな基礎を作り本体をガッチリ固定しています。
中に消火薬剤用と加圧用のボンベが収まっており
そこに配管・配線が繋がっていて各階に通っています。
階毎に設置する必要はありません。
設置スペースが狭い場所や対象範囲が広い場合は、設置可能階の中または
屋上などに分散させて設置することも可能です。


次に、これは感知器と放射ノズルです。

感知器が感知すると、本体から消火薬剤が送られ放射ノズルから放射されます。
今回、使用している消火薬剤は「第三種浸潤剤等入り水」を使用しています。
消火性能は、水の約4倍あり、再燃防止などに効果があります。
大量の水を使うのではなく、少量で無害の消火薬剤を使用するので
放射により室内が水浸しになる二次災害の心配も少なく安心です。

感知器は2種類設置しますので、できるだけ誤作動が起こらないよう工夫されています。

消防法令の改正により、病院・診療所のいくつかは平成37年6月30日までにスプリンクラー設備を
設置する事が義務付けられました。

消防テックでは、お客様のご希望に合わせて様々な施工方法をご提案させていただきます。
お気軽にご相談くださいませ!

加藤